rhの読書録

とあるブログ書きの読書記録。

つ:筒井康隆

モナドの領域 / 筒井康隆

モナドの領域(新潮文庫)作者:筒井康隆新潮社Amazon佐々木敦『筒井康隆入門』を読む →その中に登場した「パラフィクション」の概念に興味を持ち、『あなたは今、この文章を読んでいる』を読む →筒井康隆がパラフィクションの実践(?)として書いた本書『モ…

笑犬楼VS.偽伯爵 / 筒井康隆 蓮實重彦

笑犬楼vs.偽伯爵作者:筒井康隆,蓮實重彦新潮社Amazon 主に筒井康隆の近著という理由で手に取った。 蓮實重彦のことはあまりよく知らなかった。 どちらかというと、堅苦しい文章で小難しいことを言うめんどくさそうな年長の批評家、というイメージだった。 自…

旅のラゴス / 筒井康隆

旅のラゴス (新潮文庫)作者: 筒井康隆出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1994/03/01メディア: 文庫購入: 44人 クリック: 360回この商品を含むブログ (142件) を見る この小説に興味を持ったきっかけは、『ドラゴンクエストV』という自分が最も好きなテレビゲー…

残像に口紅を / 筒井康隆

最近なんだか活字の本を読む気が起こらずにいたのだが、古本屋で筒井康隆の本を立ち読みしたところ、「筒井康隆の小説を読みたい欲」が急に湧いてきた。 二日間ほど何を読むか検討した結果、『残像に口紅を』に決定。そこからさらに二日ほど近所の古本屋をチ…

あらゆる小説愛好家に。(創作の極意と掟 / 筒井康隆)

筒井康隆の小説は、正直言ってそれほど多くは読んでいない。『文学部唯野教授』はすごく面白く読んだ。『虚人たち』は、読んだ当時はちんぷんかんぷんだったけど、後々になってどういう意図で書かれたのかを知って納得した。あとは初期の短編をいくつか読ん…

偽文士日碌/筒井康隆

偽文士日碌 (単行本)作者: 筒井康隆出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2013/06/27メディア: 単行本この商品を含むブログ (3件) を見る ある意味、読みづらかった。 旅行先としてさまざまな地名が出てくるが、地理に明るくない僕にはチンプンカンプンだった、…

21世紀 文学の創造3『方法の冒険』/筒井康隆編

図書館でたまたま手に取ったこの本。 方法の冒険 (21世紀文学の創造 3)作者: 筒井康隆出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2001/12/05メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 1回この商品を含むブログ (5件) を見る 作家や批評家が、文学に関するあるテーマにつ…

文学部唯野教授/筒井康隆

文学部唯野教授 (岩波現代文庫―文芸)作者: 筒井康隆出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2000/01/14メディア: 文庫購入: 30人 クリック: 355回この商品を含むブログ (206件) を見る 主人公は早治大学の(架空)英文学部教授・唯野仁。 饒舌がアイデンティティ…