思考だだ漏れ読書録

とあるブログ書きの読書記録。

私と村上春樹

村上春樹全作品』を頭から読んでいる。

村上春樹全作品 1979?1989〈1〉 風の歌を聴け;1973年のピンボール

村上春樹全作品 1979?1989〈1〉 風の歌を聴け;1973年のピンボール


僕が村上春樹をはじめて読んだのは、たしか大学二年。『ノルウェイの森』だ
絶賛友達がおらず、孤独な大学生活を送っていた僕は過度に感情移入して読み耽ったものだ。
村上春樹自身、人付き合いはあまり好きではないらしく、彼の各作品にも孤独な人物がよく登場する。
孤独とはなんであるか。孤独はなぜ厄介なのか。僕もほんの少しだけそれを知っている。そして村上春樹はそれをよく知っている。そんな作品を彼は書く。だからすごいと思う。
人は生まれ育ち、いつしか自意識を持つようになる。自意識を持つゆえに孤独になる。それだけのシンプルな話しだ。孤独は多分一生無くならないけれど、それにしてもなんとかならないのか、という思いで彼は小説を書いているのかもしれない。
あまりにシンプルだから、読んだ人はズルイ、と思う。あるいは、こんなの小説じゃない、と思う。でもシンプルだから簡単に書けるわけじゃないというのは少し考えればわかることだ。
僕もズルイ、と思う。だって面白いし。しかもクヤシイ、とも思う。だってなんで面白いのかよくわからないし。
だから僕は村上春樹を読む。今は世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランドにとりかかっている。