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思考だだ漏れ読書録

とあるブログ書きの読書記録。

きれぎれ/町田康

きれぎれ (文春文庫)

きれぎれ (文春文庫)


数年前に「パンク侍、斬られて候」や「くっすん大黒」を読んですっかり大ハマリ、その流れで買って読んだ「きれぎれ」。
しかし、よくわからなかった。読んでいても理解できないので面白くなかった。
で、昨日もういちど手にとって再読。
ああ、そういうことか、と思った。
以前、僕が面白くないと感じたのは、純粋に僕に読解力がなかったからだ。
町田康の処女作「くっすん大黒」は、基本的にリアリズムで書かれている。現実に起こること、例えば飯を食ったとか風呂に入ったとか、そういうことをそのまま書くのが、まぁ広い意味でのリアリズム。
それに対してこの「きれぎれ」そして併録作の「人生の聖」は、登場人物の妄想や、非現実的な出来事が、なんの断りも無しに描かれる。
その現実と非現実の往復に、僕の読解力がついていけなかったのだ。
よって、きれぎれを読んで、ワカラネーと思った方は、現実と非現実がごた混ぜになっている、という点を頭に入れて読めば、より楽しめると思いますよ。より「ばまりこめる」と思います。