rhの読書録

読んだ本の感想など

群像12月号

本屋で群像12月号に載ってた富岡多恵子町田康の対談を読んできた。
短歌、朗読、語彙の変化、心を傷つけたがらない人々、等々が話題に上っていた。
面白かったのは、作家はある程度キャリアを積むと、悪魔が忍び込んでくるかのように人生論を書きたくなるものだ、という話。
確かに説教臭い小説というものが一定程度存在しているなぁと思う。
それから、文章的技術を放棄した人達が詩や短歌や朗読に流れてきていて、これはロックからの流れでパンクが流行った経緯に似ているという話。
典拠となるデータベースの少ない作品が多く、データベースの共有が起こらないので皆がばらばらの集団でぬるく楽しんでる、みたいな。

町田康といえば、なんかこんど読書会があるみたいで。
小説家や編集者によって立ち上がった『シミローグ公開読書会』、ゲストに町田康ら -bookニュース:CINRA.NET