- 作者: 又吉直樹
- 出版社/メーカー: ワニブックス
- 発売日: 2013/08/26
- メディア: 単行本
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お笑い芸人、又吉直樹が、東京の様々な場所と、そこにまつわる思い出を綴った本。
本屋で手にとって読んでみたところ、くるりの「東京」について書かれていたので、思わず即買い。
普通、お笑い芸人が書いた本というと、奇をてらったり、意表を突こうとしていたりしているものが多い。
でもこの本は全然そんなことはなく、むしろ肩の力が抜けている。抜けすぎているといった方がいいかもしれない。超スローカーブみたいな文章。でもそれが読んでいて気持ちいい。
ごく短い文章が百編続くが、書かれた順に並んでいるらしく、偉そうな言い方かもしれないが、後半にゆくにつれてだんだん良くなっていると感じた。
最近彼が書いた小説が雑誌「文學界」に掲載されたらしい。ちょっと読んでみようと思ったが、どの本屋にも文學界が置いていない。どうやら売り切れ続出で増刷が決まったらしい。
いったいどんな小説になっているだろうか。読むのが楽しみである。