ここしばらく活字の本を読んでいなかったが、そろそろなんか読みたいという気持ちがムクムクと湧いてきた。
新しく本を買うというのも考えたが、あまりいいのが見つからず。そう言えば町田康の「バイ貝」が文庫化したらしいので(某書店のポイントカードを作ったら、購入履歴に基づいてオススメの新刊をメールで教えてくれるようになったので、それで知った)、うちにあるハードカバー版を再読することにした。
この小説(?)は読んでいると本当に身につまされる。冒頭の、安い鎌を買ってしまって銭失いするところから、思わず「あるあるある!」と叫びたくなる。
また、文庫版の解説に書かれた後半の解釈を読んでから(立ち読みしました。ごめんなさい)読み直すと、この本は意外に起承転結がかっちりしているんだな、と新たな発見をしたりした。
最近の趣味はゲームをやったり映画を見たりネットを見たりすることが主だったが、久しぶりにじっくり読書をすると、なんだか心が落ち着いた。
何せ本には画像も映像も音も無いし、体もほとんど動かさなくていい。ネットのように随時情報が更新されたりすることも無いので、じっくりと(ほぼ)頭だけを使うことができる。目は疲れるけど。
やっぱり生活の中に読書があった方がいいな、と感じたので、しばらく昔読んだ本を読み返してみて、弾みをつけたところで未読の本に手を出していけたらな、などと思うが、果たして。