12月19日発売の『ジョジョリオン』を読んだのでレビュー。
- 作者: 荒木飛呂彦
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2011/12/19
- メディア: コミック
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3月11日の大震災後、突如杜王町に出現した『壁の目』。少女・広瀬康穂はそこに埋まっていた謎の男(すきっ歯・セーラー服)を発見する。記憶を無くした男の素性を追ううちに、二人は奇妙な出来事に巻き込まれ…。というのが大体のストーリー。
まず読んで分かるのは、ジョジョファンに対するサービス。第七部・スティール・ボール・ランでも見られたセルフパロディ、あるいはセルフオマージュとでも呼べばいいのか、旧作を読んでいたファンならニヤリとするシーンが多数。
さらにマジメなシーンに突然挿入されるギャグ・セクシー・萌え要素で読者を楽しませることも忘れない。
今作のメインテーマはなんだろうか。SBRではアメリカを中心とした世界の支配を企んでいた大統領との戦いだった。舞台が第四部と同じ(並行世界らしき)杜王町に戻ったジョジョリオンでは、吉良吉影のような個人の悪との戦いが描かれるのではないかと予想する。
それにしても荒木先生が描くキャラは相変わらず魅力的だ。個人邸には常秀が今後いい味を出すのではないかと期待している。