小田嶋隆。高橋源一郎。この二人によるトークイベントがあるということをTwitter経由で知り、思わず最速でチケットを購入してしまった。出不精で人見知りの僕が。
日にちは1月12日(日)。つまり昨日。会場は青山ブックセンター本店。青山通りの国連大学の後ろにある建物。初めて行くのが不安なので一週間前に下見に行ったら、ビルとビルのはざまにある不思議なラウンジに面した、不思議な書店であった。
当日、開場の13:30に到着。イベントが行われた大教室は、書店の奥の方にあった。
写真は会場で貰ったチケット。インターネットで入場の権利を購入し、会場で名前を告げてチケットを貰う、というシステムだった。最近はこういうやり方が主流なのだろうか。イベントとか行かないからよくわからん。
開演の14:00になって、お二人が登場。写真や動画で見ている人を実際に見るというのはなんとも言えない気分。小学生並みの感想。
トークイベントは、終始笑いに包まれながら進行した。どちらもユーモアある文章の書き手でもあるが、こんなに笑えるとは思っていなかった。
覚えているところを書いておく。記憶力が悪いので間違ってたらスンマソン。
最初に小田嶋さんが、高橋さんが書いた『失楽園』の書評をやたらと褒めていた。また、後のほうで武者小路実篤の話も出てきた。どっちも確か『文学なんかこわくない』に入っていた話だったと思う。
高橋さんがあらかじめ用意してきた『2013年ベスト・オブ・キラキラネーム』から出題し、それを小田嶋さんが言い当てるくだり。高橋「『泡』に『姫』と書いて?」小田嶋「ソープ嬢?」
【もっともキラキラしてる名前は?】”2013年ベスト・オブ・キラキラネーム”発表!1位「泡姫」2位「黄熊」3位「姫星」! - IRORIO(イロリオ)
イベントは『ポエムに万歳!』刊行記念で行われたものだったが、偶然というか必然というか、高橋さんの近著『国民のコトバ』で取り上げたコトバの中にも、ポエム的なものが多くあった、という話になった。僕は既に読んでいたのでより楽しめた。
ポエム的な言葉には、有無を言わせぬ共感を強要するような感じがあって、それが「日本って素晴らしいだろ」→「国のために死ぬのが当たり前だろ」というようなムードに流れていく危険があるのではないか、というような小田嶋さんの話に思わず首肯した。
トークの内容は後日『新潮45』に収録される、とのこと。是非チェックしたい。
90分のトークと質疑応答の後、サイン会があったが、持ち前の人見知りを発揮して、まっすぐ帰宅。仕方ないね。
でもすごく楽しかった。面白い文章を書く人は、話しても面白いんだな、と思った。またまた小並感。
追記(2014/02/20)
新潮45(2014年3月号)に、『ポエムに気をつけろ!』と題してこのトークの内容が収録された。トークイベントってこんな感じで原稿化されるのね、と少し感心した次第。