rhの読書録

読んだ本の感想など

突撃!となりのプロゲーマー / くつきかずや

 「突撃!となりのプロゲーマー」を読んだ。漫画家の「くつきかずや」による、プロゲーマー取材マンガである。

突撃! となりのプロゲーマー

突撃! となりのプロゲーマー

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↑近所の本屋に売っていなかったので秋葉原に行ったらサイン本を買えた。チラ見せ。

 一口に「プロゲーマー」と言っても、FPSやRTSなどいろんなジャンルのゲームでプロゲーマーが存在するのだが、本書に登場するのは「格闘ゲームのプロ」である。「ウメハラ」、「ときど」、「マゴ」、「ふ~ど」、「板橋ザンギエフ」、「sako」など、知っている人は知っているであろう有名なプロゲーマー達が続々登場する。

 本作に描かれている時期は、XianがEVOLUTIONのスパ4AE2013で優勝した2013年ごろ。あの大会は熱かったなぁ。内容的にはときどの「東大卒プロゲーマー」とかぶっている部分もあったりする。


東大卒プロゲーマー (PHP新書)

東大卒プロゲーマー (PHP新書)

 作者のくつきかずやは、元々ゲーム好きではあったものの、いわゆる「格ゲー勢」というほど格ゲー好きでは無かったようだ。彼がプロゲーマーという存在や大会の熱気に興味を持ったのはインターネットを通じてであり、そのような作者の目線で描かれているため、同じようにして格ゲーを知った人が格闘ゲームシーンのことを知るのにはうってつけの内容になっている。

 それにしても、マンガの取材のためにアルバイトでお金を溜めてラスベガスの大会に行ってしまうという作者の熱意は、漫画家の鑑であると言わざるをえない。このようなファンの熱い気持ちがあれば、格闘ゲームシーンはますます盛り上がっていくだろう。

 あと個人的には、僕がファンであるプレイヤーの「かずのこ」が要所でオチに登場するのがちょっとうれしかったり。

 本書を読んで格闘ゲームに興味を持った人は、ときど、マゴなどが毎週配信している「TOPANGA TV」をチェックしてみたらいいんじゃないかと思う。過去の配信はニコニコ動画で見ることも出来る。さぁ、君も今日から動画勢格闘ゲーマーだ!

 TOPANGA