2013-01-01から1年間の記事一覧
ゴーストバスターズ 冒険小説 (講談社文芸文庫)作者: 高橋源一郎出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/04/09メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 20回この商品を含むブログ (11件) を見る 始めに、登場人物の話をしたいと思う。 ブッチ・キャシディとサンダン…
下流志向〈学ばない子どもたち 働かない若者たち〉 (講談社文庫)作者: 内田樹出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/07/15メディア: 文庫購入: 23人 クリック: 285回この商品を含むブログ (125件) を見る 自分の中で、「昔読んだ本を読み返したい週間」がやっ…
優雅で感傷的な日本野球 〔新装新版〕 (河出文庫)作者: 高橋源一郎出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2006/06/03メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 36回この商品を含むブログ (65件) を見る なかなか難しい小説だ。出てくる単語や言い回しは極めて平易…
今まで、はてなダイアリーの『思考だだ漏れノート』というブログで、いろいろと雑多なことを書いてきた。そのうち読書に関して書いた「読書メモ」カテゴリの記事だけをこの『思考だだ漏れ読書メモ』に移し、さらに今後読書に関することはこちらのブログに書…
ジョン・レノン対火星人 (講談社文芸文庫)作者: 高橋源一郎,内田樹出版社/メーカー: 講談社発売日: 2004/04/10メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 108回この商品を含むブログ (76件) を見る 著者の高橋源一郎は、あとがきでこの小説を”「文学」など一かけら…
内田樹、高橋源一郎、小田島隆あたりの人々が書くものが好きだ。いや、尊敬していると言っても過言ではない。なので本当は敬称を付けたいんだけど、そうするとやたらと冗長になり、個人的事情を読む人に押し付けているみたいな感じになってしまいそうなので…
村上ラヂオ作者: 村上春樹,大橋歩出版社/メーカー: マガジンハウス発売日: 2001/06/08メディア: 単行本(ソフトカバー) クリック: 9回この商品を含むブログ (44件) を見る 村上春樹のエッセイ集である。連載媒体はなんとあの泣く子も黙る(?)「an・an」で…
国民のコトバ作者: 高橋源一郎出版社/メーカー: 毎日新聞社発売日: 2013/03/20メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (1件) を見る まず表紙を見る。ラインストーン(?)でデコッてある。著者名が書かれているのはマカロンであろうか。余談だ…
虹の彼方に (講談社文芸文庫)作者: 高橋源一郎出版社/メーカー: 講談社発売日: 2006/11/11メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 13回この商品を含むブログ (30件) を見る 『カール・マルクス』という人物が、言葉が、高橋源一郎という人にとってどんな意味を持…
つい最近『ペンギン村に陽は落ちて』という小説を読んだ。ペンギン村とは、あの有名な鳥山明のマンガ『Dr.スランプ』に登場する、あのペンギン村のことである。作中には則巻千兵衛やDr.マシリトなど、おなじみのキャラクターが登場するが、原作とはイロイロ…
プレーンソング (中公文庫)作者: 保坂和志出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2000/05メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 79回この商品を含むブログ (183件) を見る 保坂和志、という小説家を、自分の中でどんな風にとらえればいいのかわからない。わーか…
高橋源一郎の作品を出版順に読む「高橋源一郎マラソン」を敢行予定である。ちなみに、同じようなことを村上春樹でもやっている。町田康は、そんなことを意識することもなく全作品読んでいる。 既に『さようなら、ギャングたち』は読み終えているのだが、どこ…
考える練習作者: 保坂和志出版社/メーカー: 大和書房発売日: 2013/04/18メディア: 単行本この商品を含むブログ (4件) を見る 考えるためにはどうしたらいいのだろう。なんのために考えるのだろう。ちょうどそんなことを考えているときに、本屋でこの本を見か…
ロング・グッドバイ作者:レイモンド・チャンドラー早川書房Amazon 村上春樹といえば、アメリカ文学。特に、「グレート・ギャツビー」を自信が影響を受けた作品としてあげることが多いが、それと同じように挙げているのが、「ロング・グッドバイ」である。 主…
カンガルー・ノート作者: 安部公房出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1991/11メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (4件) を見る 先日、書店で安部公房の文庫本が、お笑い芸人のコメント入りの帯つきで売られているのを見かけた。以前から安部…
バガボンド(35) (モーニング KC)作者: 井上雄彦,吉川英冶出版社/メーカー: 講談社発売日: 2013/04/23メディア: コミック クリック: 1回この商品を含むブログ (15件) を見る 水のように、とらわれない。言葉で理解するのは簡単だが、それを体現するのは実に難…
買った夜に徹夜で読んだ。あまり好きなことばではないが、いわゆるところの「イッキ読み」である。以下それなりにネタバレ注意。 村上春樹の「新しい」小説 『1Q84』の三人称を、さらに押し進めたような小説だ。とにかく無駄がない。全てのぜい肉を削ぎ落と…
いしいしんじという作家の、自分の中でのポジション、というのがはっきり定まっていない。 といっても、彼のデビュー作である「ぶらんこ乗り」しか読んだことがないのだから、仕方がないのかもしれない。逆に言えば、それ以外を読もうと思うきっかけが、今ま…
ほとんど記憶のない女作者:リディア デイヴィス白水社Amazon この本を手に取ったきっかけは、たまたま図書館で目に留まったとき、「確か『さよなら絶望放送』のタイトルで似たようなのがあったよな」と思ったという、ちょっと妙な経緯だったりする。目次を見…
ぼくらの文章教室作者: 高橋源一郎出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日: 2013/04/05メディア: 単行本この商品を含むブログ (3件) を見る 文章についての文章を書く。簡単そうだが、実は極めて難しい。実際、今現在僕も、「文章についての文章についての文章…
小田嶋隆のコラム道作者: 小田嶋隆出版社/メーカー: ミシマ社発売日: 2012/05/21メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 4人 クリック: 35回この商品を含むブログ (18件) を見る 小田嶋隆、という人を知ったのは、日経ビジネスオンラインの連載を読んでから…
ウメハラコラム 拳の巻 -闘神がキミに授ける対戦格闘ゲーム術-作者: 梅原大吾出版社/メーカー: エンターブレイン発売日: 2013/02/25メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 15回この商品を含むブログ (3件) を見る アーケードゲーム雑誌『アルカディア』に連載…
プロスポーツ選手や、将棋・囲碁の名人が書く、勝負論・人生論というジャンルの本が、一定数存在する。最近では、サッカー選手の長谷部誠の『心を整える。』がベストセラーになったりもした。 心を整える。 勝利をたぐり寄せるための56の習慣作者: 長谷部誠…
ニートの歩き方 ――お金がなくても楽しく暮らすためのインターネット活用法作者:pha技術評論社Amazon 少なくとも、著者であるphaさんの現在の状況を指してニートと呼ぶのは適切ではないだろう。そのことは、先日氏が自身のブログ名を「phaのニート日記」から…
はじめてわかる国語作者: 清水義範,西原理恵子出版社/メーカー: 講談社発売日: 2002/12メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (9件) を見る 文・清水義範、絵・西原理恵子のシリーズ、国語編である。ブックオフで立ち読みしたところ、谷崎潤一…
リトル・ピープルの時代作者: 宇野常寛出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2011/07/28メディア: 単行本購入: 10人 クリック: 362回この商品を含むブログ (87件) を見る なぜこの本を手にとったのか。確か、斎藤環が新潮で書いていた連載でこの本のことを引用し…
1997年から2011年までのものをまとめた、村上春樹初のインタビュー本。 夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです 村上春樹インタビュー集1997-2011 (文春文庫)作者: 村上春樹出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2012/09/04メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 37…
前作『スピンク日記』の続編。作家・町田康の愛犬である「スピンク」の目線で書かれた、犬人称エッセイである。 スピンク合財帖作者: 町田康出版社/メーカー: 講談社発売日: 2012/11/06メディア: 単行本この商品を含むブログ (6件) を見る スピンク日記/町田…
津村記久子のエッセイ集『やりたいことは二度寝だけ』を買って読んだ。 やりたいことは二度寝だけ作者: 津村記久子出版社/メーカー: 講談社発売日: 2012/06/19メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 34回この商品を含むブログ (21件) を見る やりたいことは二…