読書感想
今のことしか書かないで作者:大槻ケンヂぴあAmazon 開いて内容をチェックしてみたら、楽曲『医者にオカルトを止められた男』についての言及があったので読むことにした。 www.youtube.com 『医者オカ』(と、勝手に略してみる)は、今どきの(大手メディアが…
ロング・グッドバイ フィリップ・マーロウ〔新訳版〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫)作者:レイモンド チャンドラー早川書房Amazon チャンドラーによる「マーロウもの」長編小説を、村上春樹訳で、原書の発表順に読み続けて6作目*1。ようやく名作の呼び声高い『ロ…
世間とズレちゃうのはしょうがない (PHP文庫)作者:養老 孟司,伊集院 光PHP研究所Amazon 養老孟司の本はどれもたいへん読みやすい。小難しい議論とかが出てこないから。文字も大きいし。 読むと楽になる。一生懸命あくせく周囲や社会についてかなくてもいいん…
リトル・シスター フィリップ・マーロウ〔新訳版〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫)作者:レイモンド チャンドラー早川書房Amazon フィリップ・マーロウが主役の長編で未読のものを、原語版の出版順に読み始めて、これで5冊目。 正直に言うと、かなり読むのに苦労し…
村上ソングズ (村上春樹翻訳ライブラリー m- 4)作者:村上 春樹中央公論新社Amazon もし君がどこかに去っても、人生はつづくかもね。 そう、人生はつづくのだ。この曲の本当の切なさと美しさは、そこにあるのかもしれない。 という、村上春樹によるビーチボー…
増補改訂版 「差別はいけない」とみんないうけれど。 (朝日文庫)作者:綿野恵太朝日新聞出版Amazon 率直に言うと、読み終えて結構辛い気持ちになった。それはなんでだろう。 差別はいけない。それは正しい。それはみんなわかっている。差別のない世界を目指す…
時代劇入門 (角川新書)作者:春日 太一KADOKAWAAmazon ライムスター宇多丸のラジオ番組『アフター6ジャンクション』の放送内容を元に、2020年に発行された本。当時ラジオは聞いていたけれど読書をほとんどしてなかったので、読むのが今になってしまった。 時…
文学を探せ (講談社文芸文庫 つ-L 3)作者:坪内 祐三講談社Amazon 正直に言うと、全ページに目を通しはしたけれど、全文章を通読はしていない。なぜかというと主に昭和の文学者の話をしているところに興味を持てなかったからで、なぜそんなことをわざわざ言う…
図書館の外は嵐 穂村弘の読書日記 (文春e-book)作者:穂村 弘文藝春秋Amazon 読書日記を読んだ感想を、読書日記みたいなブログに書く。それってさすがに無理があるんじゃあないか。日記という形に圧縮した文章を、さらに感想に圧縮する。圧縮しすぎてもはやぺ…
K(ケイ) (アクションコミックス)作者:谷口ジロー双葉社Amazon 『孤独のグルメ』で谷口ジローを知り、その後積極的にディグったりはしていないものの、折に触れて『事件屋稼業』や『坊っちゃんの時代』を読み、あれ、この人の描く漫画、全部面白くね? と気づ…
荒木飛呂彦の新・漫画術 悪役の作り方 荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)作者:荒木飛呂彦集英社Amazon 昔、『ポンキッキーズ』という子供番組で流れていた楽曲に「ピカソもダビンチもいいかどうかは自分で決める」という歌詞があった。それが「芸術家たるもの…
ドゥルーズの哲学原理 (講談社学術文庫)作者:國分功一郎講談社Amazon ドゥルーズの哲学とはどのようなものか。 わからない。全然わからない。 いや、そもそもある哲学者の哲学を「わかった」と思えたことなんて一度もない。それは、哲学について「わかる」と…
水底【みなそこ】の女 (ハヤカワ・ミステリ文庫 チ 1-17)作者:レイモンド・チャンドラー早川書房Amazon チャンドラーによる「フィリップ・マーロウもの」の長編を村上春樹の翻訳で発表順に読んでいる。これで4作目。 本作のマーロウはいかにも探偵小説の主人…
高い窓 フィリップ・マーロウ〔新訳版〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫)作者:レイモンド チャンドラー早川書房Amazon チャンドラーの「マーロウもの」の長編を発表順に全部読もうと決め、『大いなる眠り』を先日読み、次の『さよなら、愛しい人』は既読だったので…
『百年の孤独』を代わりに読む (ハヤカワ文庫NF)作者:友田 とん早川書房Amazon 『百年の孤独』を自分で読んだので、『『百年の孤独』を代わりに読む』も自分で読んでみることにした。 しかしはたして「代わりに読む」とはどういうことか。一応まえがきで説明…
どくとるマンボウ航海記(新潮文庫)作者:北杜夫新潮社Amazon いまから約60年前に発行されたが、かなりのベストセラーだったらしく、ある世代より上の物書きの多くが本書を愛読していたと語っている。というか自分が子どもの時でさえ「小学生推薦図書」的な…
百年の孤独 (新潮文庫 カ 24-2)作者:ガブリエル・ガルシア=マルケス新潮社Amazon これほど大柄な小説に対して、どうやって感想なんて書けばええねん、と若干キレ気味である。いや、本を読んだら感想を書く、と決めているのは、まぎれもない自分自身なのだけ…
大いなる眠り フィリップ・マーロウ〔新訳版〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫)作者:レイモンド チャンドラー早川書房Amazon レイモンド・チャンドラーが書いた、フィリップ・マーロウが主役の長編シリーズ第一作。今回読んだのは、チャンドラーからの強い影響を公…
小僧の神様・城の崎にて (新潮文庫)作者:志賀 直哉新潮社Amazon 今まで志賀直哉が書いたものを読んだことがなかった。なんだか暗い私小説を書いている人というイメージがあったので。 本書を読んでそのイメージが改まったのか。志賀直哉を好きになったのか。…
物語化批判の哲学 〈わたしの人生〉を遊びなおすために (講談社現代新書)作者:難波優輝講談社Amazon あらゆるところで「物語」がもてはやされている。私はそれが不愉快である。物語を愛しているがゆえに。[『物語化批判の哲学』] なぜ就職活動で「自分語り」…
「書くこと」の哲学 ことばの再履修 (講談社現代新書)作者:佐々木敦講談社Amazon どんなことを書いてもいい。どんなやりかたで書いてもいい。そんなメッセージが本書全体からうかがえる。 「そんなこと言われても、どんな風に書いたらいいかわからないよ」と…
ゲーム作家 小島秀夫論: エスピオナージ・オペラ作者:藤田 直哉作品社Amazon 小島秀夫が作るゲームが好きだ。 家族がプレイするゲームを見ることが多かった頃。メタルギアソリッド(MGS)1と2を見て「なんだか大人のゲームだな」と思った。自分でプレイする…
人はなぜ物語を求めるのか (ちくまプリマー新書)作者:千野帽子筑摩書房Amazon 色々な書き手たちが推薦図書に挙げていた本。長らく気になっていたのをようやく読むことができた。 人は物語の中を生きている。生きずにはいられない。自分や他人の人生を物語化…
チャンドラー講義作者:諏訪部浩一講談社Amazon 雑誌「群像」での連載を何度か読んで、読みたいと思っていた本。 自分がレイモンド・チャンドラーを知ったのはいつだろう。おそらく時系列的には『名探偵コナン』の単行本カバー折り返し部分に毎巻書かれている…
誰でも簡単! 世界一の4:6メソッドでハマる 美味しいコーヒー 自由時間サプリ作者:粕谷 哲技術評論社Amazon 去年くらいから、コーヒー豆をミルで挽いてペーパードリップで飲むようになった。というとめっちゃコーヒーにこだわりがある人みたいだけど、別に…
苦手な読書が好きになる! ゼロからの読書教室作者:読書猿NHK出版Amazon 読書家として、ブログや学習法にまつわる本を執筆してきた「読書猿」氏による、「本との付き合いかた」「本との出会い方」ついての本。 readingmonkey.blog.fc2.com 同じ著者による、…
手段からの解放―シリーズ哲学講話―(新潮新書)作者:國分功一郎新潮社Amazon 哲学の本。ではあるけれど、決して難解ではない。難しい話も、何度も違う言い方で噛み砕いて説明してくれている。 第1章が論文で、第2章がその論文を元に構成された講話を採録した…
[asin:B072HFB5DQ:detail] 「サイバーパンク」というSFジャンルの最初期の名作。映画『マトリックス』(観た)やアニメ『攻殻機動隊』(未見)、最近ではゲーム『サイバーパンク2077』(プレイ動画をちょっと見た)などにも、直接的、あるいは間接的に多大な…
外套・鼻 (岩波文庫 赤 605-3)作者:ゴーゴリ岩波書店Amazon ゴーゴリ、と聞くと何を思い浮かべるだろう。正直に言うと自分は、絵本作家の「エドワード・ゴーリー」とやや「ごっちゃ」になっていた。そちらは20世紀アメリカの絵本作家、対してゴーゴリは19世…
本当の翻訳の話をしよう 増補版 (新潮文庫)作者:村上 春樹,柴田 元幸新潮社Amazon 村上春樹と柴田元幸の両名による、小説の翻訳にまつわる対談を主としてまとめた本。ちなみに過去には同様の対談本として『翻訳夜話』シリーズが出ている。翻訳夜話 (文春新書…